SETI@home

SETI@home クライアントソフト for Windows
インストール手順

Copyright (C) 1999,2000 Yasuhiro Arakawa
(更新履歴)

・ Windows 版 「SETI@home」 クライアントソフトをインストールする
・ 解析画面 (スクリーンセーバまたはメインウィンドウ画面構成)
・ クライアントソフトをチューニングする

Windows 版 「SETI@home」 クライアントソフトをインストールする

インストールの前に動作条件をよく確認しておいて下さい。 特にサーバ用途のコンピュータでは, わざとディスプレイ解像度を落としている場合があります。 ディスプレイ解像度が低いとクライアントソフトが起動しない場合がありますので注意して下さい。
なお, Windows版のインストール手順については 「チーム日本-Team NIPPON」 の説明の方が詳細かつ分かりやすいです。 以下の説明で 「さっぱり分からん」 という方はそちらへどうぞ。

  1. ダウンロードページから Windows 版のファイルをダウンロードします。 ダウンロードしたファイルは実行形式のファイルになっていて, 現在最新版 (Ver. 3.07) の場合は 「setiathome_win_3_07.exe」 という名前になっています。

  2. MD5サムチェックツールを持っている方は, MD5サム値を調べて正しくダウンロードできたか確認することをお薦めします。 正しいMD5サム値はダウンロードページに書いてあります。 残念ながらWindows標準のMD5サムチェックツールはありませんが, 「SETI@home お役立ちツール集」にいくつか紹介していますので参考にしてください。

  3. ダウンロードファイルを起動してインストールを開始して下さい。 ほとんどの人は設定を変更することなく 「Next」 ボタンを押しつづけていればインストールが完了するはずです。 簡単ですね。

  4. インストールが完了するとクライアントソフトが起動します。

    以前ソフトをインストールして上書きインストールした場合には, いきなりメインウィンドウが開いて解析処理の続きをはじめます。

    初めてソフトをインストールすると以下のダイアログが表示されます。 ここでは, ソフトの動作やネットワーク環境の設定を行います。

    Preferences ダイアログ画面
    • クライアントソフトは通常はスクリーンセーバー状態のときにのみ動作します。 バックグラウンドで常に動作させたい場合は 「Data analysis always runs」 を選択して下さい。
      バックグラウンドで常に稼働させる場合は, 動作条件が厳しくなります (メモリ64MB以上など) ので気をつけて下さい。
    • 解析終了後ソフトはユーザに問合わせをして, ユーザの許可の後はじめてダイアルアップするように設定できます。 この場合 「Ask me before connecting to the Internet」 を選択して下さい。
    • インターネットとの接続がプロキシ/ファイアウォール経由の場合 [Proxy Server...] ボタンを押し以下のダイアログに移ります。
      SETI@home Proxy Server Setup ダイアログ画面
      Ver. 2.0 からはプロキシサーバのプロトコルとしてHTTPまたはSOCKSを選択できます。 プロキシサーバがどちらのプロトコルをサポートしているか分からない場合は, 所属するネットワークの管理者に問い合わせて必要な項目を入力して下さい。 ダイアルアップネットワーク等を使って直接インターネット・プロバイダに接続している場合は, このダイアログへの設定は必要ありません。

    Ver. 1.0 ではプロキシ設定に問題がありましたが, 1.05 リリース時点で解消されているようです,

  5. Preferences の設定が完了すると以下のダイアログが表示されます。 ここではアカウントの登録を行います。

    Welcome ダイアログ画面

    初めてソフトをインストールした場合, または以前他のコンピュータにインストールしてSETI@homeにユーザ登録しているんだけど新たに登録したい場合は 「First-time user (create new account)」 を選択します。
    既に他のコンピュータでユーザ登録をしていて既存のアカウントを使いたい場合は 「Returning user (login to existing account)」 を選択して下さい。

  6. 「First-time user (create new account)」 を選択すると以下のダイアログが表示されます。

    Signup ダイアログ画面

    このダイアログで 名前,電子メールアドレス,国名,郵便番号,コンピュータのある場所 (学校か, 職場か, それともお家か) を入力して 「Submit」 して下さい。
    SETI@homeではユーザの識別やサポートを電子メールで行います。 従って電子メールアドレスは間違いの無いように正しく入力して下さい。 名前は本名でなくてもかまいません。

    SETI@homeページではランキングという形で名前やメールアドレスが公開されますが, 「Can we show your name or nickname on the SETI@home web site ?」 や 「Can we show your email address onthe site?」 をチェックすることにより非公開にすることもできます。

  7. 「Returning user (login to existing account)」 を選択すると以下のダイアログが表示されます。

    Login ダイアログ画面

    このダイアログで既に登録している電子メールアドレスを入力して 「OK」 して下さい。

  8. SignupダイアログまたはLoginダイアログでの設定が完了すると クライアントソフトはSETI@homeサイトへの接続を開始します。 接続が成功すると最初のワークユニットをダウンロードし, いよいよ解析処理が開始されます。

解析画面 (スクリーンセーバまたはメインウィンドウ画面構成)

メインウィンドウおよびスクリーンセーバー画面の構成は同じです。 表示内容や意味については About The SETI@home Screensaver邦訳) が参考になると思います。

クライアントソフトをチューニングする

Windows 版のクライアントソフトは, デフォルトの設定をいくつか変更することで, 劇的に解析速度が上がる場合があります。 しかし, あらかじめ断っておかなければならないのは 「業務や趣味を犠牲にしてまで解析スピードを上げる必要はない」 ということです。
素早く解析が完了すれば, それだけこのプロジェクトに貢献できるのですが, 他の全てを犠牲にしたチューンアップはこのプロジェクトの趣旨に反します。 (もちろんSETI@home参加を至上の趣味として, とことんこだわるのも 「あり」 だと思います。)
その辺を踏まえた上でこの章を見ていただければ幸いです。

なお,プラットフォーム別の解析速度の一覧や 速度アップのための Tips を掲載したページが幾つかあります。 「SETI@home FAQ へのリンク」 でいくつか紹介していますので併せて参考にしていただけるとよいと思います。

  1. 途中で登録アカウントを変更したい場合があります。 この場合はクライアントソフトのメインウィンドウから [Settings] → [Change/Create Login...] を選択して下さい。 以下のダイアログが表示されます。

    Welcome ダイアログ画面

    「Create New Account」 を選択すると Signup ダイアログ画面 が表示されます。 新たにアカウント登録をしたい場合には, こちらを選択して下さい。

    「Login to Existing Account」 を選択すると Login ダイアログ画面 が表示されます。 登録済みの別のアカウントに切り替えたい場合は, こちらを選択して下さい。

    登録済みのアカウントの登録内容を変更するには, 「ユーザアカウントの管理」 の章を参照して下さい。 クライアントソフト上から登録内容を変更する手段は提供されていません。

  2. Preferneces 設定を変更する場合には メインウィンドウから [Settings] → [Preferences...] を選択するか, タスクトレイの 「SETI@home Client Task」 のアイコンを右ボタンクリックして [Preferences...] を選択して下さい。 Preferences ダイアログ画面 が表示されます。

  3. クライアントソフトを主にスクリーンセーバーで動作させている場合は 「画面のプロパティ」 からスクリーンセーバーの設定を変更できます。
    デスクトップを右ボタンクリックし [プロパティ(R)] を選択して下さい。 以下の画面が表示されます。

    画面のプロパティ

    図のように 「スクリーンセーバー」 タブを開いて, スクリーンセーバーの設定を行います。 他のスクリーンセーバーと同様起動時間やパスワードロックの設定ができます。
    [設定(T)...] ボタンを押すと以下のダイアログが表示されます。

    ScreenSaver Setting

    「Go to blank screen」 をチェックすると スクリーンセーバー起動後の 「Minutes until blank」 で設定した時間 (分単位) 経過後画面がブラックアウトします。

    Windows では, 解析画面を表示しないようにすると, 解析スピードが劇的に速くなることが知られています。 解析画面に飽きたら 「Go to blank screen」 に設定変更するのもひとつの手です。


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