Copyright (C) 1999,2000 Yasuhiro Arakawa

SETI@home 支援(?)ソフト
「Information for Working Unit」

SETi@home クライアントソフトの解析状況を見ようとしてメインウィンドウを開くと, Windowsの動作が重くなりませんか? 「Information for Working Unit」(以降 I4WU と略称します) は, クライアントソフトのメインウィンドウを開くことなく, ワークユニットの解析状況を知ることができます。 主な機能は以下のとおりです。

  1. work_unit.sah のヘッダ情報を読み取り, 受信したワークユニットについての情報を表示します。
  2. state.sah の内容を読み込み, 解析の途中経過 (進行度, CPU Time, 検出した電波のパターン) を表示します。
  3. ワークユニットや解析の途中経過の情報から, 解析終了時の CPU Time や終了時刻の予測を行います。
  4. 表示した内容をテキストファイル (CSV形式) にエクスポートします。
  5. 表示情報の自動更新が可能です。 更新間隔は1分単位で指定できます。
  6. 表示情報を自動更新更新する際に, ユニットが新しくなると直前の情報を自動的にエクスポートするように設定できます。
  7. エクスポートファイルをフルパスで直接指定できます。
  8. user_info.sah の内容を読み込み, 解析ユニット数などのユーザ情報を表示します。
  9. SETI@home クライアントソフトの Version 2.0 に対応しました。
  10. Gaussian情報を別ファイルに出力できるようにしました。 出力結果は gnuplot を使ってグラフ化することができます。 [New]

私は Windows NT 4.0 & 2000 の動作環境しか持ってないのですが, おそらく Windows 95/98 でも動作すると思います。 もちろんフリーソフトです。 もしよろしければ使ってみて下さい。 コマンドライン版のクライアントソフトを利用しておられる方には特に便利です。

I4WUを使ってみようという方は, 以下のリンクより最新バージョンを入手して下さい。

Information for Working Unit Version 3.30 (LHA書庫ファイル: 140,164 Byte)
Information for Working Unit Version 3.30 (ZIP圧縮ファイル: 138,604 Byte)

インストール方法

上記ファイルをダウンロードしたらLHA関連ツールを使って解凍して下さい。 中には実行ファイル (I4WU.exe) 1つのみ入っています。

I4WU.exe をSETI@home クライアントソフトをインストールしたフォルダ (スクリーンセイバ版を普通にインストールすると C:\Program Files\SETI@home フォルダにインストールされます) にコピーして下さい。 または, I4WU.exe を適当なフォルダにコピーして起動用のショートカットを作成します。 このショートカットのプロパティの 「作業フォルダ」 に クライアントソフトをインストールしたフォルダを指定します。

あとはコピーした実行ファイル (または起動用ショートカット) からツールを起動します。

アンインストール方法

I4WUのご利用を止める場合には I4WU.exe を削除するだけでアンインストールできます。 もしエクスポートファイルを出力しているなら (そしてそのファイルが不要なら), エクスポートファイルも削除してかまいません。

バージョン2からは設定情報をレジストリに保持するようになりました。 残しておいても他のアプリケーションに影響することはありませんが, 気になるようでしたら 「HKEY_CURRENT_USER\Softwere\Spiegel\I4WU」 以降を全て削除して下さい。 (他の私のツールを使わないなら(I4WU以外は一般公開していませんが) 「HKEY_CURRENT_USER\Softwere\Spiegel」 以降を全て削除してもかまいません。)

なおレジストリの操作は慎重にお願いします。 レジストリ操作ミス等によりシステムに致命的な障害が発生しても 私は何も保障しません。

画面説明

I4WUを起動すると以下のメイン画面が表示されます。

メインダイアログ画面

表示されている各情報には, それぞれ以下のような意味があります。

  1. タイトルバー には, 参照した work_unit.sah をフルパスで表示しています。 括弧内は解析進捗で解析状況の 「Progress」 の値と同じです。
    余談ですが, I4WUは多重起動を制限していません。 したがって, マイクロソフトのネットワーク機能をうまく使えば複数のコンピュータの解析情報を見ることができるかもしれません。 (保証はしませんが)

  2. SETI@home クライアントソフトのバージョン(Client Ver.), 解析中のユニットの進捗(Progress)および CPU Time をダイアログの左上部分に表示しています。 これは version.sah の 「major_version」 および state.sah の 「prog」 と 「cpu」 情報の値です。 (result.sah を参照している場合は, Progress は100%, CPU Time は result.sah の 「cpu_time」 情報の値になります。 どのような場合に result.sah を参照するかについては, 「ファイル参照規則」を参照して下さい。)

  3. 最終更新時刻work_unit.sah などを参照して画面の更新を行った時刻を表示しています。 また,括弧内はユニットの受信からの経過時間(以降簡単に「経過時間」と呼びます)を示しています。 (「最終更新時刻 - (Work Unit の受信時刻)」から算出しています。)

  4. 「Work Unit」 情報の各項目は以下のようになっています。

    データ種別 参照しているデータの種類を示しています。 work_unit.sah/result.sah の 「type」 情報の値です。 データ種別が「work unit」なら work_unit.sah を参照しています。 データ種別が「result」なら result.sah を参照しています。 (どのような場合に result.sah を参照するかについては, 「ファイル参照規則」を参照して下さい。)
    WU名 work_unit.sah/result.sah の 「name」 情報の値です。 Current StatisticsspikesGaussians にある 「Work unit name」 がこれにあたります。
    受信時刻 work_unit.sah のタイムスタンプ (更新日時) です。 work_unit.sah がない場合は空白になります。
    SETI Ver. work_unit.sah/result.sah の 「version」 情報の値です。 表示は16進数で表記しています。
    Splitter Ver. work_unit.sah/result.sah の 「splitter_version」 情報の値です。 表示は16進数で表記しています。

  5. 「観測情報」 の各項目は以下のようになっています。

    観測時刻 work_unit.sah/result.sah の 「time_recorded」 情報の値です。 画面では世界時(UT)およびユリウス日(JD)で表記しています。
    観測方向 (From) work_unit.sah/result.sah の 「start_ra」 および 「start_dec」 情報の値です。 観測方向 (開始点) を赤経(R.A.)・赤緯(Dec.)で表記しています。
    観測方向 (To) work_unit.sah/result.sah の 「end_ra」 および 「end_dec」 情報の値です。 観測方向 (終了点) を赤経(R.A.)・赤緯(Dec.)で表記しています。
    角度幅 work_unit.sah/result.sah の 「angle_range」 情報の値です。
    Base Freq. work_unit.sah/result.sah の 「subband_base」 情報の値です。 画面ではHz単位で表記しています。
    Center Freq. work_unit.sah/result.sah の 「subband_center」 情報の値です。 画面ではHz単位で表記しています。
    Rate work_unit.sah/result.sah の 「subband_sample_rate」 情報の値です。 画面ではHz単位で表記しています。
    Samples work_unit.sah/result.sah の 「nsamples」 情報の値です。
    Samples/Rate サンプル数をサンプリングレートで割った値です。 観測期間(秒)を表します。

  6. 「解析情報」 の各項目は以下のようになっています。

    Spike state.sah の 「bs_score」 および 「bs_power」 情報の値です。
    Gaussians
    state.sah の 「bg_score」, 「bg_power」, 「bg_chisq」, 「bg_true_mean」, 「bg_sigma」 および 「bg_fft_ind」 情報の値です。 (t0値は「bg_fft_ind」に対応しています)
    Score値, Power値, Fit値はそれぞれ Current StatisticsGaussians にある 「Score」, 「Power」, 「Fit」 に対応しています。 True Mean値およびSigma値は SETI@home クライアントソフトの 2.0 に特有の情報です。
    また SETI@home クライアントソフトの 2.0 が稼働しているときは, 下半分の領域に信号パターンのグラフが表示されます。
    グラフ表示例
    これは state.sah の 「bg_pot 0」 〜 「bg_pot 63」 の値を使用しています。 横線はTrue Mean値で, 曲線はTrue Mean値, Power値, Sigma値およびt0値をパラメータとするガウス曲線です。

  7. 「進捗/終了時予測」 の各項目は以下のようになっています。

    進捗 state.sah の 「prog」 情報の値です。 画面ではパーセントで表記しています。 result.sah を参照している場合は, この値は必ず「100%」になります。
    CPU Time state.sah の 「cpu」 情報の値です。 画面では時・分・秒およびトータル秒数で表記しています。 result.sah を参照している場合は, result.sah の 「cpu_time」 情報の値を使います。
    解析項目 現在行っている解析の種類(Spikes を除く Gaussians/Pulses/Triplets)を表示しています。 work_unit.sah/result.sah の 「angle_range」 および state.sah の 「fl」 情報の値を基に推測しています。 詳しくは FAQ邦訳) を参照して下さい。
    稼働率 I4WUでは新ユニット受信を検知してからの経過時間を内部で保持しています。 (以降簡単に「内部経過時間」と呼びます) 更に新ユニット受信を検知時の CPU Time に対する現在の CPU Time の増分を内部経過時間で割った値を「稼働率」として表示します。 従って,I4WU起動時や新ユニット受信を検知時は内部経過時間が 0 になるため, 「NaN」表記になります。 また,I4WU起動直後や新ユニット受信を検知時直後は「稼働率」の精度が落ちます。
    稼働率はパーセントで表記しています。
    終了時 CPU Time 解析終了時の CPU Time の予測値です。 「(CPU Time)/Progress」 の値を, 時・分・秒およびトータル秒数で表記しています。 (故にかなりアバウトな値です。)
    予想終了時刻1 解析終了時刻の予測値です。 括弧内は予測値を経過時間で表しています。 以下の計算方法を用いています。
    「最終更新時刻 + (終了時 CPU Time) - (CPU Time)」
    「予想終了時刻1」では稼働率100%で解析処理を継続した場合の予測値を示しています。
    予想終了時刻2 もうひとつの解析終了時刻の予測値です。 括弧内は予測値を経過時間で表しています。 以下の計算方法を用いています。
    「最終更新時刻 + {(終了時 CPU Time) - (CPU Time)}/稼働率」
    「予想終了時刻2」では現在の稼働率で解析処理を継続した場合の予測値を示しています。

  8. 「ユーザ情報」 の各項目は以下のようになっています。

    登録日 SETI@home プロジェクトに最初にユーザ登録した日時(世界時)です。 user_info.sah の 「register_time」情報の値です。
    WU受信総数 サーバからダウンロードしたワークユニットの総数およびその時刻(括弧内)です。 user_info.sah の 「nwus」 および 「last_wu_time」 情報の値です。
    結果送信総数 サーバに送信した解析結果の総数と最後に結果を送った時刻(括弧内)です。 user_info.sah の 「nresults」 および 「last_result_time」 情報の値です。
    Total CPU Time 解析に要した CPU Time の合計です。 user_info.sah の 「total_cpu」情報の値です。
    結果送信数/日 1日あたりの解析結果送信数(平均値)です。 以下の計算式で算出しています。
    「(結果送信総数) / {(結果送信最終時刻) - (登録日)}」
    CPU Time/WU ワークユニットあたりの使用 CPU Time (平均値)です。 以下の計算式で算出しています。
    「(Total CPU Time) / (結果送信総数)」
    CPU Time/日 1日あたりの使用 CPU Time (平均値)です。 以下の計算式で算出しています。
    「(Total CPU Time) / {(結果送信最終時刻) - (登録日)}」

    タブには登録しているユーザ名が表示されます。(括弧内) ただし,ユーザ名が長すぎる(30 byte 以上)場合には適当に切り詰めて表示しています。 機械的に処理しているので変な名前になってしまう場合もありますが, この程度でどうかご勘弁ください。

[最新の情報に更新] ボタンでは 上記の表示情報を最新のものに更新します。

[エクスポート] ボタンでは, 表示中の内容について, エクスポートファイル (後述の [設定...] でファイルを指定します) にCSV形式で追記します。

[設定...] ボタンを押すと以下のダイアログが表示されます。

設定ダイアログ画面
  1. 「一定期間毎に自動更新を行う」 をチェックすると指定した間隔毎にワークユニットや解析情報の更新を行います。 更新間隔は1分単位で最大1日まで指定可能です。
    この機能はデフォルトでOFFです。
  2. 「情報差分をエクスポートする」 をチェックすると, 自動更新する際に更新前後のユニット名を比較し, 新しいユニットになっていた場合は直前の情報をエクスポートします。
    この機能はデフォルトでOFFです。
  3. 「簡易表示画面を有効にする」 をチェックすると, メイン画面の [簡易表示] ボタンが有効になり, ボタン押下で簡易表示画面に切り替わります。
    この機能はデフォルトでOFFです。
  4. 「常に最前面で表示」 をチェックすると, 簡易表示画面が常に最前面で表示されます。
    この機能はデフォルトでOFFです。
  5. 「エクスポートファイル」 でファイル名を指定すると, 指定したファイルに情報をエクスポートします。 ファイルはフルパスで指定して下さい。 エクスポートファイルを指定しない場合は, 起動している I4WU.exe のあるフォルダの export.csv という名前のファイルになります。
    I4WUはエクスポートファイルの内容をチェックしません。 システムファイル等の重要なファイルを指定しないようにお願いします。
  6. 「新規作成時にタイトル行を付加しない」 をチェックするとエクスポートファイルを新規に作成する際, タイトル行を付加しません。 この機能は複数の出力ファイルを結合して1つのファイルにする場合に便利です。
    この機能はデフォルトでOFFです。
  7. 「改行コードをLFとする」 をチェックするとエクスポートファイルの改行コードを「LF」にします。 チェックしない場合は DOS/Windows で標準の「CR+LF」コードになります。
    この機能はデフォルトでONです。 「LF」コードがデフォルトなのは, それまでのバージョンとの互換性を確保するためです。 (すみません)
  8. 「新フォーマットに対応する」 をチェックするとエクスポートファイルの出力内容が新しい SETI@home クライアントソフトのバージョンに対応します。 以下の項目が追加されます。
  9. 「Gaussian情報を出力する」 をチェックするとエクスポートファイルとは別にGaussian情報を格納したファイルを出力します。 ファイルの内容や使い方については 「Gaussian情報ファイル」 の章を参照して下さい。
  10. 「SETI@home バージョン」: Version 3.20 より廃棄しました。 I4WU は情報更新時に SETI@home クライアントソフトのバージョンを識別します。 識別方法については 「SETI@home クライアントソフト識別方法」 を参照して下さい。

[簡易表示] ボタンが有効なとき, このボタンを押すとメイン画面から以下のダイアログに表示が切り替わります。

簡易表示ダイアログ画面
  1. タイトルバー には, 参照した work_unit.sah をフルパスで表示しています。
  2. 画面中央部 には, 解析中のユニットの進捗(Progress)と解析時間(CPU Time)が表示されています。 この部分をダブルクリックするとメイン画面に戻ります。
    この表示内容は 「自動更新」 に連動して更新されます。
  3. 画面最下部 には, 上記の内容の最終更新時刻が表示されています。

ファイル参照規則

通常の解析中では必ず work_unit.sah が存在するため, ワークユニット情報を取得する際は work_unit.sah を参照していれば問題ありません。 ただし解析終了直後には work_unit.sah が削除されるようです。 その代わり, サーバへ送信する解析結果のデータを格納する result.sah が作成されます。 実はこの中に解析したワークユニットの情報が格納されています。

手動でインターネットに接続する場合やサーバへの接続に失敗した場合に, いつまでも result.sah が残っていることがあります。 I4WUは work_unit.sah がないと情報収集に失敗したと判断し 「情報を取得できませんでした」とユーザに通知します。 これではあまりに面白くないので, Version 2.22 からはワークユニット情報取得方法を以下に示すように変更しました。

  1. work_unit.sah が存在する場合は, work_unit.sah からワークユニット情報を取得します。
  2. work_unit.sah が存在せず result.sah がある場合には, result.sah からワークユニット情報を取得します。
  3. result.sah からワークユニット情報を取得する場合, ワークユニットの「受信時刻」は前回値を保持します。
  4. result.sah からワークユニット情報を取得した場合, 解析情報の「進捗」を100%に固定し, 「CPU Time」は result.sah に格納されている情報を使用します。
  5. work_unit.sahresult.sah どちらも存在しない場合は, 情報収集に失敗したと判断します。

SETI@home クライアントソフト識別方法

I4WUでは SETI@home クライアントソフトのバージョンを version.sah ファイルで識別しています。 具体的には, まずカレントのフォルダ(作業フォルダ)に version.sah があるか調べ, version.sah があれば 2.0 クライアントが稼働中であると判断します。 一方, version.sah が無く version.txt があれば 1.x クライアントが稼働中であると判断します。 (SETI@home クライアントソフトのデータファイルの拡張子は, 1.x が *.txt, 2.0 が *.sah になっています)

Gaussian情報ファイル

設定ダイアログで「Gaussian情報を出力する」をチェックするとエクスポート時に以下の2つのファイルが出力されます。

例えばWU名が「08ja99aa.3989.6540.96584.36」なら 08ja99aa.3989.6540.96584.36.dat および 08ja99aa.3989.6540.96584.36.plt の2つのファイルが生成されます。

*.plt ファイルを gnuplot 上で「load」すると以下のようなグラフが出力されます。

gnuplot 出力例

なお, gnuplot についての説明はここでは割愛させていただきます。 Windows版の gnuplot は 「gnuplot 日本語化機能拡張パッチ」 のページにあります。 gnuplot の使い方については, 取り敢えず 「GNUPLOTの第一歩」 のページが参考になるでしょう。

注意事項

I4WUで表示している情報は, work_unit.sahstate.sah,および user_info.sah の内容や クライアントソフトのメイン画面などから 作者が 「このパラメータは多分こうだろう」 という勝手な推測に依っています。 これらの内容について SETI@home プロジェクト側はもちろん, 作者である私自身何も保証できません。 くれぐれも表示されている値を真に受けて, はやまったマネをなさらないようお願いします。

user_info.sah の情報は最新の情報を反映していない場合があるようです。 したがって「ユーザ情報」の表示も最新の内容でない可能性があります。 一般に解析情報は, サーバ側で一旦データベースに取り込む処理があるため, WWWページや「ユーザ情報」に反映されるまで遅延時間が生じます。 あらかじめご了承ください。

クライアントソフトの動作の詳細について, SETI@home プロジェクト側は (主にセキュリティ上の配慮からと思われますが) 何も公表していません。 従って,クライアントソフトの動作とI4WUの挙動とが衝突した場合, どのような事態になるか分かりません。 (何も起こらないかもしれないし, work_unit.sahstate.sah といったファイルが壊れてしまうかもしれません。)
万一なにがしかの傷害が発生した場合でも, SETI@home プロジェクト側はもちろん, 作者である私自身何も保障しません。 I4WUを使用する場合はその辺を考慮していただき, 皆様の責任範囲でご利用するかどうかご判断ください。

上記の問題に関連して, 「自動更新」 を行う際には更新間隔の指定に注意して下さい。 あまりに頻繁な更新はクライアントソフトと競合する確率を上げてしまいます。 各コンピュータの解析速度にもよりますが, 通常は短くても30〜60分で充分でしょう。

なお, 「ここの解釈が違ってるんじゃないの」 とか 「こういう障害が発生した」 といったご意見・お叱りは, 遠慮なく私までご連絡ください。 私の能力の及ぶ範囲でできるだけ対処したいと思います。

今後の予定?

さて, クライアントソフトの新版(Version 3.0)の登場により新たな解析項目が加えられました。 また,I4WUをマルチで使っておられる方から 「設定項目を1つのレジストリに保存するのは使い勝手が悪い」 という指摘があり, INIファイルを使うなどした対処方法を検討中です。 ただ,I4WUはもう設計的に限界に近く (っていうか,ちゃんと設計しないから後で困る羽目になるのだけど), 上記項目の対応を行うためには根本的にソースを見直す必要がありそうです。 ちょっと時間がかかってしまいますが, 気長にお待ちいただけると助かります。

そうそう,英語版とかMac版とかのご要望は色々頂いているのですが, 私の今の状況ではそういったリプレースに関する要望には答えられそうにありません。 (ソースが欲しいという方には個別に対応できるかもしれません。 スパゲッティソースでコメントも少ないし,設計書なんてモノもありませんが)
メールくださった方々には本当に申し訳ありません。 ゴメンなさい。

ご意見,ご要望などは私までご一報ください。

変更履歴

バージョン2より前の変更履歴については バージョン1 変更履歴を参照して下さい。

Version 3.30
(2000年10月14日)
表示項目に 「角度幅」 と 「解析項目」 を加えました。 また将来のバージョンに備え, レイアウトも若干変更しています。
Version 3.23
(2000年06月24日)
work_unit.sah ファイルのタイムスタンプの読み取りがおかしくなる事があるようなので, 「稼働率」および「予想終了時刻2」の計算方法を変えました。 経過時間は従来通りです。 SETIdoublerMultiSeti のようなワークユニットをキャッシュするツールを併用している場合にも表記の改善が期待できます。
経過時間が24時間を超える場合, 「日」単位で表記するようにしました。
Version 3.22
(2000年06月09日)
ガウス曲線でt0値が左端によってる場合, 曲線の描画がおかしくなる問題に対処しました。
稼働率が(何故か)100%を超える場合, 「100.0 % (?)」 と表記するようにしました。 (またも場当たり処理)
Version 3.21
(2000年06月06日)
メイン画面のGaussianのグラフ表示を調整しました。 データ更新時にグラフが変わらない問題がありましたが一応対処してみました。 ちょっとちらつくのが問題ですが。(場当たり処理)
gnuplot 用のエクスポートファイルの内容を調整しました。 X軸ラベルの文字列が長すぎたので簡略表記に変えました。 またタイトルに Chirp Rate 値を付け加えました。 更にGIFファイルに出力する場合のSETコマンドを追加しました。 ただしコメントアウトした状態になっています。 このコメントを外して gnuplot で読み込むと 「Gaussian情報ファイル」 にあるような画像データを出力します。 (ただし, 「Gaussian情報ファイル」 にある画像はPNGフォーマットですが)
Version 3.20
(2000年05月20日)
メイン画面のGaussianのグラフ表示をもうちょっとかっこ良くしました。
エクスポートファイルのフォーマットを変更し新しい情報を出力できるようにしました。 (旧フォーマットも出力できます)
エクスポート時にGaussian情報を gnuplot で読み込める形式で別にファイル出力できるようにしました。
設定ダイアログでクライアントのバージョンを指定する項目を廃止しました。 常に自動識別します。
Version 3.11
(2000年03月04日)
メイン画面右上の [×] ボタンで終了しない不具合をやっと修正しました。 (ただの凡ミスだったなんて恥ずかしくて言えない...
自動更新時にグラフの表示が更新されないことがある問題を修正(したつもり)。
2.x クライアントでは, 解析結果を送信する際に一時的に state.sah が削除されるため, 情報取得に失敗することがある問題に対応しました。 (前回値を使って無理矢理表示しています)
訳あってコンパイラが変わりました。 おかげでファイルサイズがちょっと小さくなり, 実行時のメモリサイズがかなり増えました。(^^;)
Version 3.10
(2000年02月05日)
Gaussianと思われる信号パターン (あの摩天楼みたいなグラフですね) を表示するようにしました。
Version 3.00
(2000年01月29日)
2.0 クライアント対応版を正式公開。
state.sah で追加された項目を読み込んで(一部)表示するようにしました。
Version 3.00β2
(2000年01月21日)
クライアントソフトの Version 2.0 のファイル構成に対応しました。 version.sah の有無によりクライアントソフトを自動判別します。
また, 設定ダイアログでクライアントソフトのバージョンを指定できるようにしました。
Version 2.24
(1999年09月15日)
クライアントソフトのためにフルにマシンを使ってない人は, CPU時間より実時間の方が直感的で分かりやすいという指摘があったため, 「解析情報」などに実時間情報(解析開始からの経過時間)を載せるようにしました。
Work Unit タブの「受信時刻」の情報がない場合に起こり得る例外処理の仕方が甘かったので修正しました。
Version 2.23
(1999年09月12日)
前回の変更の影響で, 受信時刻の情報があるのに, ファイルへのエクスポートの際 「Received」 項目のデータが出力されない不具合を修正しました。 申し訳ない...
Version 2.22
(1999年09月11日)
ワークユニット情報を取得する際のファイル参照方法を変更しました。 詳しくは「ファイル参照規則」を参照して下さい。
「Work Unit」タブ表示に「データ種別」の項目を追加しました。
Version 2.21
(1999年08月28日)
項目の一部を日本語化しました。
「解析進捗」と「終了時予測」をひとまとめにして, 「解析情報」タブに表示するようにしました。
「ユーザ情報」タブの部分にユーザ名を表示するようにしました。
タブの選択状態をレジストリに保存し, 次回起動時に再現できるようにしました。
Version 2.20
(1999年08月22日)
メイン画面のレイアウトを大幅に変更してVGA画面サイズに納まるようにしました。
「ユーザ情報」の項目を追加しました。
Version 2.10
(1999年07月01日)
システムフォントが「大きいフォント」の場合に, 各画面の表示文字が一部欠ける問題に対応した,つもり。(^^;)
エクスポートファイルの内容について, タイトル行に誤字があったので修正しました。
簡易表示機能に対応しました。 これに伴い, メイン画面に [簡易表示] ボタンを追加, 設定画面では簡易表示に関する設定項目を追加しました。 よく見たらメイン画面はもうVGA画面サイズに入りきらなくなってる...
Version 2.04
(1999年06月24日)
システムフォントが「大きいフォント」の場合に, メイン画面のレイアウトがおかしくなる問題に対応しました。
Version 2.03
(1999年06月25日)
Progress が 0 のときに解析終了時予測の表示がおかしくなる不具合に対応しました。
タイトルバーに Progress をパーセント単位で表示するようにしました。 (簡易表示機能への前段階のつもり)
Version 2.02
(1999年06月21日)
設定ダイアログでエクスポートファイルを [参照...] ボタンからコモンダイアログで指定する場合, 作業ディレクトリが変わってしまい, 以降正常にワークユニット情報が取得できない不具合に対応しました。 (とほほ...
エクスポートファイル出力で, 「タイトル行の出力」と改行コードについて設定ダイアログで指定できるようにしました。
タイトル行の文字列を一部変更しました。 (主にAccessへの対応)
Version 2.01
(1999年06月20日)
正常に処理が行われた場合でも, ステータスライン(メイン画面の最下部のへっこんだ部分)のエラー表示が消えない不具合を修正。
その日のうちに改修とはかっこ悪い...
Version 2.00
(1999年06月20日)
バージョン2 初版。
自動更新機能, エクスポートファイルの指定機能を付けてみた。 レイアウトも大幅変更。

[SETI@home お役立ちツール集]