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[SETI@home] SETI@home 拡張版がリリース

2006年5月のはじめに SETI@home 拡張版(SETI@home Enhanced)がリリースされました。 この新しい SETI@home は BOINC クライアントを通じて自動的に配布されます。 既に SETI@home 拡張版で解析をはじめている方もいると思います。 SETI@home 拡張版の解説が以下のページにあります。

SETI@home 拡張版では受信データをより高い分解能で解析を行うことが可能になりました。 そのためにより多くの計算リソースが必要になります (つまり同じコンピュータなら解析作業により多くの時間がかかるわけです)。 ただし BOINC では処理が完了したワークユニット数ではなくコンピュータが作業に費やした計算リソースで credit が計上されるので, SETI@home 拡張版に移行することにより(原理的には) credit が減ることはありません。

また, これまでより解析により多くの時間がかかるため, 報告期限(Report deadline)はこれまでより若干長めになっています。 古いコンピュータを使って作業する場合には(そのコンピュータの使い方によっては)報告期限に間に合わないケースも出てくるかもしれません。 ちなみに私は AMD-K6/2 CPU (266MHz)を積んだ古いパソコンでも稼動させていますが, SETI@home 拡張版による作業ではひとつのワークユニットを処理するのに50時間以上かかっているようです。

余談ですが, SETI@home への寄付は2006年5月8日時点で250,000ドルまで集まったそうです。 これは目標額の約 1/3 です。 これにより今回の SETI@home 拡張版のリリースが可能になったようです。 更に来月6月にはマルチビーム・データレコーダの設置も行うそうです。 ひとまずよかったです。 SETI@home への寄付は今後も募集するようです。

参考:

(5/14 追記)

Team NIPPON 掲示板の記事によると, Windows 版ではプロキシの認証(NTLM 認証の場合)に問題があるそうです。 また少なくとも Mac OS X 版ではアップグレード時に未報告のワークユニットが失われるケースがあるそうです。

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